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老後にお金で困ること

今朝、銀行の窓口で順番待ちをしているときに、ある来店者と銀行員のやりとりが聞こえてきました。

 

窓口に来店していた女性は結構年配の方だったのですが、手続きや残高チェックの仕方などが良くわからない様子。銀行員が説明しているのが耳に入り、はじめ、私は勝手に「今までご主人さんか誰かにお金の管理を任せていたのかしら?」なんて思っていました。

 

でもやりとりが続くうちに、どうやら来店者のお母様(おそらく90歳近い)が老後施設に入居されていて、そのお母様の銀行口座がその銀行にあって、銀行からの通知等はお母様が入居されている老後施設に届き、実質的には自分(来店者)がお金の管理をしないといけないけど、再々老後施設に出向けるわけでもないし、老後施設には他の入居者への郵便物も多く届き、施設の担当者から連絡をすぐにもらえるわけでもない。急いで入出金・振込などの管理が必要になることもあるので自分の自宅に送って欲しい、という依頼だということがわかってきました。

 

それを聞いていて、長寿化社会が進むなか、これからこういったニーズはますます増えるんだろうな~と思いつつ、以前執筆させていただいた記事を思い出しました。認知症や要介護状態となり、自分がお金周りの手続き等をできなくなった時のために、あらかじめ条件を設定しつつ、自分ができるうちは自分で、自分でできなくなった後は家族などにお金の管理を託せるようにしておくサービスについての記事です。

 

人生100年時代が現実となるかもしれないなか、こういった不安への備えの必要性と対策法を1人でも多くの人にお伝えしていこうと心に誓った次第です。

 

私も老後を真剣に考えるべき歳になり(生涯現役で頑張る意欲はありますが!)、以前、このブログでも終活をはじめたという記事を書きましたが、相続(死後の手続き)のことだけでなく、生きているうちに家族にお願いしたい手続きについて家族と話し合い、対策しておくことが真剣に老後生活を考えることなのではないかとあらためて考えさせられました。

 

ちなみに、窓口の女性は結局、名義人の委任状がないから今日は何も手続きできないということで、残念ながらそのまま帰らなければなりませんでした。老人施設のお母様のところに出向き、委任状を書いてもらったうえで後日、窓口に来店されるそうです。

 

自分が老後にはほど遠い若い年齢層の人も、いつかこの女性のようになってしまうことがないよう、家族みんなで話し合っておきたいですね。